(写真:今回の事件に関する現地の新聞記事)
インドまとめの読者である日本人女性から「インドで結婚詐欺に遭いました。これ以上被害者を増やさないためにインドまとめでシェアしていただけませんか?」という便りが届きました。今回は結婚詐欺にあったという日本人女性から詳しく尋ねることにしました。
インドで結婚詐欺に遭った日本人女性にインタビューをしてみた
「1年間半にわたりプロポーズされ続け、お金と身体を強要されました。」
(愛さんの提供写真:犯人と出会ったリシケシという街)
2014年にインドのリシケシを旅していた時、私はモンテというインド人男性に出会いました。モンテはデリー出身の36歳の男で、ジャイプールからの42歳のヨガの先生(後に彼のグルとわかった)といつもリシケシを訪れています。私はインドへ何度か足を運び、彼に会うようになり徐々に彼との距離が縮まってきました。
2015年末についに彼にプロポーズをされたのです。それから1年間半にわたりプロポーズされ続け、気がづくと私も彼に対し特別な感情を抱くようになり、2017年には結婚の約束を彼としました。
結婚が決まってからは彼は何かと理由をつけて、私にお金と身体を強要してきたのです。インドでは婚前交渉は一般的ではありません。お金に関しては日本から15万円送金したり、バックパックや日本製の髭剃りを買ってあげたりしました。総額で50万くらいのお金を彼のために使いましたね。
何故こんなにお金出したかというと、彼を2014年から知っていて信用しきっていたからです。結婚詐欺と発覚するまでの3年間、彼はご飯に皆で行くと払ったりすることもあったし、私の友人などとも仲良くしていました。
そして2018年6月に結婚詐欺だと発覚しました。
「犯人は2018年7月末に逮捕され、刑務所に入りました。」
(写真はイメージです。 lexinsider.com)
彼に電話して私が「刑務所行きだ」と脅すと、両親を連れて私が宿泊しているリシケシの宿に来てくれました。彼らと話し合って10万円だけ取り返すことができました。私はお金はもう良いと思ったので、その時点で警察に届け、モンテは2018年7月末に逮捕され、その翌日刑務所に入りました。
彼の3人の友人が私に連絡してきて、「モンテはデリーでコールセンターを経営していたけど、友人に騙されギャングに70万円借金している。ギャングに毎日脅されていて、それに疲れて睡眠薬自殺を図り、昏睡状態だ」と言われました。
また、その時に末期がんも見つかったと。「彼は遺書を書きギャングの名前の後に私の名前も書いたので、家族と警察が私を探している。3人のギャングは今刑務所にいて、彼の兄が私の名前をデリー、リシケシ、デリー空港に言ったので、インドに来るな」とも言われていました。
また「彼の親戚が私のIDや携帯をハッキングしている。私と彼等のチャット、モンテとのチャット全て削除するように」言われました。証拠隠滅のためでしょう。
彼等は「モンテは昏睡から目覚めたけれど、記憶喪失になり、パタンジャリと言う有名なアシュラムで治療を受けている」と言いました。「記憶も無いので、電話も使えていない」と。そんな脅迫は8ヶ月続き、2018年7月に私はインドへジャイプールから入り(デリーから入ると捕まると言われていたので)、リシケシの警察が彼の番号を調べたところ、彼は癌でも記憶喪失でもなく、私のお金でヒマラヤを旅していることが発覚しました。さらに彼は友人に「外人の女と結婚したいから紹介して」とつい最近連絡していたようです。
「全て嘘だったんだと思うと、この3年間分の痛みを感じてます。」
(by markseymourphotography.co.uk)
犯人グループはリシケシのラムジュラの奥の方のヨガ・ビラと言うヨガ教室を併設した宿や、ラクシュマンジュラのサッチャダムアシュラム近くのルータスカフェに出入りしています。観光客の方は本当に彼らには気をつけてください。
終わりに
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