2015年11月13日にパリで同時多発テロ事件が起き、世界を震撼させました。もはやインドにおいてもテロは他人事にはありません。というより既に8年前にインドではパリ同時多発テロ事件の被害を超える事件が起こっていたのです。
ムンバイ同時多発テロ事件とは
(by www.propublica.org)
ムンバイ同時多発テロ(ムンバイどうじたはつテロ)は、2008年11月26日夜から11月29日朝にかけて、インドのムンバイで外国人向けのホテルや鉄道駅など複数の場所が、イスラーム過激派と見られる勢力に銃撃、爆破され多数の人質がとられまた殺害されたテロ事件である。少なくとも172人ないし174人[3][4](うち34人は外国人)が死亡、負傷者は239人[4]にのぼることが確認されている
標的となったインドが誇る高級ホテルのタージマハル・ホテル
(by wikipedia)
標的となったインドが誇る高級ホテルのタージマハル・ホテル驚くことに、このテロ事件はインドで起きたテロの一部に過ぎないのです。
以下被害が大きかったインドのテロ一覧です。(これでもごく一部)
年/月 | 死者数 | 場所 |
1993/03 | 257 | ムンバイ |
2003/03 | 11 | ムンバイ |
2003/08 | 52 | ムンバイ |
2006/07 | 188 | ムンバイ |
2008/11 | 166 | ムンバイ |
2010/02 | 17 | プネー |
2011/07 | 27 | ムンバイ |
2011/11 | 15 | デリー |
2014/04 | 14 | バンガロール |
このテロの頻度と被害規模の大きさは驚愕せざるをえません。
テロ多発地域のジャンム・カシミール州
ジャンム・カシミール州におけるイスラム過激派によるものと見られるテロの発生件数は、2008年には708件でしたが、2013年には170件に減少しており、沈静化しつつあると言えます。
但し、カシミール過激派によるテロは、上述のムンバイにおける同時多発テロやプネーにおける爆弾テロなど、同州以外に拡散する傾向を示しており、警戒が必要です。(by外務省 海外安全ホームページ)
一年間に708件って・・・
単純に考えてその州だけで約1日2回がテロが起きていることになります。(2008年)
ジャンム・カシミール州はインド北部のパキスタンとの国境近くの地域を指します。外務相の海外安全ホームページではその地域は危険度レベル4です。
終わりに
年々着実にテロは減ってきていますが、油断はできません。
外務省の海外安全ホームページでは現地の治安情報が掲載されていますので、渡航の際は必ずチェックしましょう。