ル・コルビュジエが設計した17の建物が2016年7月に開かれる会議で正式に世界遺産に登録されることになりました。注目すべきは日本の国立西洋美術館ではなく・・・インドの「キャピトル・コンプレックス」です!
今回はインドの街・チャンディーガルという街にある「キャピトル・コンプレックス」に行ってきましたので紹介します。
世界遺産に登録されるコルビュジエ建築
今回世界遺産に登録されるであろうコルビュジエ建築は以下の通り。
[table id=6 /]ル・コルビュジエが作った街「チャンディーガル」
チャンディーガルにはコルビュジエが設計した建物が多くあるだけではありません。コルビュジエが都市計画を実現させた世界で唯一の街でもあります。失敗作との多くの批判を招きましたが、街にはコルビジェが提唱した「輝く都市」の理論が色濃く残っています。
「チャンディーガル」を正直レビュー!(写真:駅前からアート感が漂うチャンディーガル)チャンディーガルは世界で最も有名であろう建築家ル・コルビジェにより設計された計画都市。インド×コルビジェという不思議な組み合わせに興味を[…]
キャピトル・コンプレックスとは
キャピトル・コンプレックスとは行政機関のコルビジェ作品群のことです。敷地内には「高等裁判所」「議会棟」「行政庁舎」「オープン・ハンド・モニュメント」「影の塔」と呼ばれるコルビジェが設計した5つの建造物があります。
現在でもバリバリ建物は使用されているため、議会が開かれていると中に入れないのはもちろん、建物を間近で見ることすらもできません。また近くのツーリズムセンターでパスポートを提示し許可をもらい、ガイドつき添いで見学する必要があります。敷地内には武装した軍人が多く警備していて、基本的に厳戒体制です。私は平日に訪れましたが、建物の中には入ることはできませんでした。
高等裁判所
1960年完成。原色で塗られた巨大な柱が印象的な高等裁判所。2重構造の屋根は強い日差しと大雨を対応するためにあります。要するに建物全体を覆う傘ですね!
(image by www.mimoa.eu)
コンクリート打ちっ放しの内部。とても風通しが良さそう。
おすすめ度:★★★★★★★★☆☆
行政庁舎
(by wikipedia)
高さ42m、横253m。左にある窓が斜めになっている部分は各階につながるスロープになっています。とにかくデカいので迫力が凄まじい。
(image by chandigarhurbanlab.org)
都市開発中の行政庁舎。まだ周りに何もないド田舎ですね。
おすすめ度:★★★★★★★★★☆
議会棟
(by mimoa.eu)
まるで牛の角のようなカーブした屋根が特徴の議会棟。事実インドでは牛は神聖視されているので、ただの偶然ではないでしょう。コンクリートの可能性を広げた建築でした!
(by acaixanegra.com)
内部は圧倒的すぎる。こんな派手で会議に集中できるのかというくらい原色の嵐。
おすすめ度:★★★★★★★★☆☆
影の塔
(by Shubham Jain)
影の塔と言われる小規模な建築。コルビュジエの「光」に対する理論を実証した作品。
おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆
オープン・ハンド・モニュメント
(image ntransit87blog.wordpress.com)
チャンディーガルのシンボルであるオープンハンド。高さ26m。都市の理念である”Open to receive and give”というメッセージが込められています。風でゆっくりと回転します!
おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
終わりに
この街には他にもコルビュジエ作品があります。街はコルビュジエ風の近代建築ばかり。建築好きにはたまりません!
チャンディーガルについてもっと知り合い方は下記リンク先をご覧ください。
「チャンディーガル」を正直レビュー!(写真:駅前からアート感が漂うチャンディーガル)チャンディーガルは世界で最も有名であろう建築家ル・コルビジェにより設計された計画都市。インド×コルビジェという不思議な組み合わせに興味を[…]