2019年版インドのユニコーン企業19社を総まとめ

「ユニコーン」というキーワードをメディアで見るようになってから随分久しいが、インドのユニコーン企業(評価額$10億以上のスタートアップ)は年々増え続けている。調査機関やメディアにより、「ユニコーン」の定義にブレがあるが、CB Insightsのデータによると、世界のユニコーン企業は全部で394社。そのうち19社がインドの企業だ。以下、CB Insightsにリストアップされている企業を評価時期順にまとめた。


InMobi

評価額評価時期設立
$10億2014/2/122007/1/1

ImMobi(インモビ)は世界最大級のモバイル広告ネットワーク企業。本社はシンガポールであるが、インドのバンガロールで創業された企業であるため本リストに加えた。もちろんCEOもインド人である。月間広告のインプレッション数は1,261億にも登る。

Snapdeal

評価額評価時期設立
$70億2014/5/212010

Snapdeal(スナップディール)は電子商取引企業。一時はインドのEC業界を席巻していたが、現在ではFlipKartとAmazonにシェアを占められつつある。

Ola Cabs

評価額評価時期設立
$62億2014/10/272010/12/3

ANI Technologiesが運営するOla Cabs(オラキャブス)はタクシー配車サービスを展開するインド最大のライドシェア企業。ライバル企業としてUberが挙げられる。2018年4月に電気自動車事業を15番目に紹介するOla Electric Mobilityに分社している。

Zomato

評価額評価時期設立
$21.8億2015/10/42008

Zomato(ゾマト)はインドのみならず世界2か国で展開するグルメサイト。日本の食べログと考えればわかりやすい。Zomatoのスタッフが直接掲載している飲食店に定期的に訪問し、メンテナンスを図ることで正しい情報を担保している。

One97 Communications

評価額評価時期設立
$100億2015/12/52010

One97 Communicationsが展開するPaytm(ペイティーエム)はインド最大のデジタル決済サービス。日用品から映画チケットの購入、公共料金の支払いなど使用シーンは多岐に渡り、現在ではインドにおける電子決済の4分の1以上を占めている。PayPay株式会社の提携先である。

Hike

評価額評価時期設立
$14億2016/8/162012/12/12

Hike(ハイク)はインドのメッセージアプリサービスを展開する企業。同サービスのWhatsappと熾烈なシェア争いを繰り広げている。2016年には中国のTencentと 台湾のFoxconnから1億7,500万ドルを調達し、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。

Shopclues

評価額評価時期設立
$11億2016/12/12011/7

ShopClues(ショップクルーズ)は、Clues Network Pvtが運営するECサイト。オンラインマーケットプレイス型の販売方式を採用している。2019年にはSnapdealによる買収の可能性が示唆されている。

ReNew Power

評価額評価時期設立
$20億2016/8/162011

ReNew Power(リニューパワー)はインド最大の風力・太陽光発電の開発を行うIPP(独立系発電事業者)。100を超える発電所がインドにあり、インドの全電力の1%を占める。

BYJU’S

評価額評価時期設立
$57.5億2017/7/252011

BYJU’S(バイジュース)は学習アプリを開発するスタートアップ。有名大学への入学を志したいが、経済的にまたは地理的に有名私立や予備校に入ることができない学生に対してサポートをしている。リクルートのスタディサプリのようなサービスだ。

Udaan

評価額評価時期設立
$10億2018/4/92016

Udaan(ウダン)はBtoB向け電子商取引企業。インド最大のECサイトFlipKartのCTOを含めた3人が創業したインド版Alibabaともいうべきスタートアップだ。サイトで企業同士をマッチングさせ、価格の交渉などもシステムを備えている。

Swiggy

評価額評価時期設立
$33億2018/6/212014/8/1

Swiggy(スウィギー)はインド最大の食品デリバリーサービス。インド版Uber Eatsである。インドの100都市以上で利用可能。インドへの渡航経験がある人ならば、誰しも街で見かけたことがあるロゴだろう。

PolicyBazaar

評価額評価時期設立
$10億2018/6/252008

Etechaces Marketing and Consultingが展開するPolicy Bazaar(ポリシーバザール)は、保険比較サイト。インドにおける生命保険の売上の4分の1を占め、ネット販売では5割のシェアを占めている。同社はオンライン医療相談サービスのDocprime.com(ドクプライムドットコム)も手がける。

Oyo Rooms

評価額評価時期設立
$43億2018/9/252013/3/21

Oravel Stays Private Limitedが運営するOYO Rooms(オヨ・ルームズ)は格安ホテル予約サービス。30項目の厳格なチェックリストを通過したホテルのみがOYO Roomsに掲載されることで、ユーザーは安心してホテルを予約できる。

BillDesk

評価額評価時期設立
$18億2018/11/162000

BillDesk(ビルデスク)は電子決済ゲートウェイ会社。2018年にVISAから3億ドルの投資を受け、ユニコーン企業となった。BillDeskは年間600億ドル以上の決済を処理している。

Ola Electric Mobility

評価額評価時期設立
$10億2018/2/72017/3/26

Ola Electric Mobility(オラ・エレクトリック・モビリティ)はインド最大の電気自動車事業会社。自動車の排気ガスによる環境汚染が深刻化するインドでEV(電気自動車)の普及にインフラ面から取り組んでいる。なお、3番目に挙げたOla Cabsを運営していたANI Technologiesが、2017年3月に分社化した会社である。

Delhivery

評価額評価時期設立
$16億2018/2/162011

Delhivery(デリーバリー)はECサイト向けに物流サービスを提供する企業。ECの市場拡大と共に急成長を遂げたユニコーン企業である。インド国内1700都市で配送サービスを提供し、AmazonやFlipKart、Paytmなど、ECサイトの顧客は4000社以上。

BigBasket

評価額評価時期設立
$10億2017/6/52011/10/1

BigBasket(ビッグバスケット)はインドの生鮮食品、日用品のデリバリーサービス。2018年より中国のAlibabaより3億ドルの投資を受けている。20都市以上のエリアで配達が可能。同サービスを手がけるインドのGrofersが競合企業に当たる。

Rivigo

評価額評価時期設立
$10億2019/7/112014

Rivigo(リヴィゴ)はロジスティクス事業を手がけるインドのスタートアップ。Delhiveryが競合。ドライバーが数百キロ走行する度にトラックを乗り換えるリレー方式で運搬の効率化を図っている。

 

Dream11

評価額評価時期設立
$10億2019/9/42012/1/1

Dream11(ドリーム11)はインド最大のファンタジースポーツ(スポーツのカジノ)のゲームを配信する企業。インドにおいて、ゲーム分野初のユニコーン企業である。

終わりに

以上、19社がインドのユニコーン企業である。全部知っていたら、あなたはかなりのインドビジネス通だ。将来性が高いマーケットとしてインドはこれからも海外からの投資が増えるだろう。

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