ソフトバンクが出資したインドの企業8社まとめ

ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)がこれまでに出資したインドの企業8社を、出資時期順に紹介する。生活に密接に関わるサービスばかりであるため、以下に挙げる企業はインドでは知名度が非常に高い。

(image: hackernoon.com)


Grofers

設立本社SVFからの出資額(4回)
2013年12月ハリアナ州グルガオン1億2,000万+6200+6000万+2億ドル

Grofers(グローファーズ)はインドの食品デリバリーサービス。アプリまたはウェブサイトで食品や日用品をタップして注文するだけで、近くのスーパーマーケットから90分以内または指定時間に届けてくれる。東京でもUber Eatsが浸透してきたこともあり、そのサービスは想像し易いだろう。

Oravel Stays Private Limited

設立本社SVFからの出資額
2012年2月ハリアナ州グルガオン1億ドル

Oravel Stays Private Limitedが運営するOYO Rooms(オヨ・ルームズ)は格安ホテル予約サービス。30項目の厳格なチェックリストを通過したホテルのみがOYO Roomsに掲載されることで、ユーザーは安心してホテルに宿泊できる。ネットでホテルを予約して、写真と実際の部屋が全く異なるというガッカリ体験から生まれたサービスだ。2019年3月に日本で賃貸住宅事業OYO LIFEを開始したこともあり、成長必至である。

Paytm

設立本社SVFからの出資額
2010年ウッタル・プラデーシュ州ノイダ14億ドル

One97 Communicationsが展開するPaytm(ペイティーエム)はインド最大のデジタル決済サービス。日用品から映画チケットの購入、公共料金の支払いなど使用シーンは多岐に渡り、現在ではインドにおける電子決済の4分の1以上を占めている。PayPay株式会社の提携先である。

Flipkart

設立本社SVFからの出資額
2007年カルナタカ州バンガロール25億ドル

FlipKart(フリップカート)は電子商取引の最大手。AmazonやSnapdealを差し置いて、インドのECサイト市場において、1位のシェアを占める。マーケットプレイス型のビジネスモデルを採用し、消費者と小売店を結ぶことで急成長を遂げたECサイトである。2018年8月にはアメリカの小売最大手ウォルマートが160億ドルで77%の株を買収した。

Etechaces Marketing and Consulting

設立本社SVFからの出資額(2回)
2008年ハリアナ州グルガオン14億ドル+1億5,200万ドル

Etechaces Marketing and Consultingが展開するPolicy Bazaar(ポリシーバザール)は、保険比較サイト。インドにおける生命保険の売上の4分の1を占め、ネット販売では5割のシェアを占めている。

同社はオンライン医療相談サービスのDocprime.com(ドクプライムドットコム)も手がける。オンラインの無料診断と病院の予約サービスを提供している。2019年12月までに100都市以上で10万人の医師と2万の診療所にネットワークを拡大、そして1000万人のユニークビジターの集客を目指している。

FirstCry

設立本社SVFからの出資額(2回)
2010年マハラシュトラ州プネー1億5,000万ドル

FirstCry(ファーストクライ)はベビーおよびキッズ製品を販売するアジアの小売最大手。オンラインとオフラインのオムニチャネルで事業を展開する。2016年10月、インドのコングロマリット企業Mahindraのベビーケア事業BabyOye Retail Pvtを買収したことにより、フランチャイズの実店舗数は300を超えた。

Delhivery

設立本社SVFからの出資額(2回)
2011年5月ハリアナ州グルガオン4億1,300万ドル

Delhivery(デリーバリー)はECサイト向けに物流サービスを提供する企業。ECの市場拡大と共に急成長を遂げたユニコーン企業である。インド国内1700都市で配送サービスを提供し、AmazonやFlipKart、Paytmなど、ECサイトの顧客は4000社以上。

Ola Electric Mobility

設立本社SVFからの出資額(2回)
2010年12月カルナタカ州バンガロール4億1,300万ドル

Ola Electric Mobilityはインド最大の電気自動車事業会社。自動車の排気ガスによる環境汚染が深刻化するインドでEV(電気自動車)の普及にインフラ面から取り組んでいる。Ola Electric Mobilityは2018年4月にANI Technologiesから分社化されており、タクシー配車サービスのOla Cabs(オラキャブス)はANI Technologiesが運営している。

終わりに

インドのユニコーン企業(評価額10億ドル以上のスタートアップ)は現在では20社前後にものぼる。2016年にはモディ政権によるベンチャー企業育成計画「スタートアップインディア」を掲げ、国全体でベンチャー企業の企業を後押ししている。ソフトバンクをはじめとした日本企業によるインドへの投資は今後も増え、日本のハイテク産業にも大きな影響を与え続けるだろう。

 

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