ダンボール、といえばまず梱包材をイメージすると思います。が、しかし!そのダンボールの概念を覆した、まさにout-of-the-box!(常識破り)な意識の高すぎるカフェがインドの商業都市ムンバイ(旧名:ムンバイ)に誕生したのです!
ダンボールカフェ「cardborad bombay」
(image by designboom.com© mrigank sharma)
カフェの名前は、その名も「cardborad bombay」(日本語でダンボール ボンベイ)。そのまんま!というツッコミが想像できますが、お店のコンセプトをストレートに表現した非常にわかりやすいネーミングだと思います。
気になる料金はインドの食べログ的な存在であるZomatoによると、平均2人で900ルピーだとか(日本円で約1500円)。チャイが15円くらいで飲めるインドでこの料金は相当攻めてます。さすが大都市ムンバイ。意識の高いインド人がこのカフェでオーガニックコーヒーを嗜む姿が想像できます。
さてダンボールカフェは、2019年にインド人建築家のNuru Karimを中心とするNUDES(公式ページが最高にイケてる)というデザインチームがプロジェクトの1つしてオープンしました。
カフェの特徴は何と言っても店内のインテリア全てがダンボールによって作られていること。イスもテーブルも、照明もメニューさえもダンボールなのです。
テーブルにはメンテナンスのことを考え、ワックスを塗ることで防水加工をしています。「ソースや麺、水をこぼしてもへっちゃらだぜ。これがまさに100%ダンボール体験だ。」と自信満々に語っています。このダンボールでできたカフェは、湿気や耐久性などの絶え間ないテストを繰り返すことで誕生したらしい。
なぜダンボールなのか?
ダンボールは100%リサイクルが可能な資源です。ダンボールの持つ耐久性や軽さ、断熱性、防音性などに着目しました。
理由はそれだけではありません!ダンボールで構成されたカフェという空間を通して、持続可能な地球を守る上での設計や材料、技術の役割について、訪れた人々たちに考える機会を与えているのです。このカフェは持続可能なコミュティを創造するための小さな一歩を踏み出すために誕生しました。
最後に
想像以上に意識が高く、クオリティが高いカフェの紹介でした!インドのムンバイに訪れた際はぜひ訪れてみてください。
実際にインドへ行くと、環境保護の意識が高まっていることを感じます。身近なところでいうと、商店やスーパーのビニール袋は法律で禁止され、紙の袋を使用しているなど、私たちが観光のレベルでインドに訪問した際にも発見があります。
大気汚染をはじめとした環境破壊国としての責任でもありますが、プラスチックの廃止をはじめとする環境保全の意識は世界の各国家レベルで高まってきています。
「cardborad bombay」の詳細
店名 | cardborad bombay |
---|---|
住所 | Adani Inspire, G Block, Patthar Nagar, Bandra Kurla Complex, Bandra East, Mumbai, Maharashtra 400051 ,India </td |
営業時間 | 9:00-23:00 |
「チャンディーガル」を正直レビュー!(写真:駅前からアート感が漂うチャンディーガル)チャンディーガルは世界で最も有名であろう建築家ル・コルビジェにより設計された計画都市。インド×コルビジェという不思議な組み合わせに興味を[…]
ル・コルビュジエが設計した17の建物が2016年7月に開かれる会議で正式に世界遺産に登録されることになりました。注目すべきは日本の国立西洋美術館ではなく・・・インドの「キャピトル・コンプレックス」です!今回はインドの街・チャンディー[…]
おすすめ本
参考URL
https://www.designboom.com/architecture/nudes-cardboard-bombay-mumbai-india-03-04-2019/