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インド初のトランスジェンダーグループ「6 Pack Band」はいかにして生まれたのか

インド初のトランスジェンダーグループ「6 Pack Band」はいかにして生まれたのか

1月6日にインド初のトランスジェンダーバンド「6 Pack Band」がYouTubeにミュージックビデオを公開し衝撃のデビューを果たした。ファレル・ウィリアムスの有名な「Happy」を「Ham Hain Happy」(英訳:We are happy)という曲でカバーをしたことで話題を呼んでいる。この曲は高まるトランスジェンダーの地位を祝福し、公開から24時間で再生数60万回を超えた。4日経った9日には130万回の再生回数を誇ってる。

 このカバー曲ははっきりとしたインドらしさを持っており、ビートに合わせて手を叩くというトランスジェンダーコミュニティにおける伝統にならっている。この曲は心温まるボリウッド調だ。この6人グループは彼女らの経験をもとに今後5つのミュージックビデオを数ヶ月にわたって発表していくだろう。

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ヒジュラ”(第3の性)として知られているトランスジェンダーコミュニティーのメンバーは伝統的に出産や結婚の時に歌や踊りをする。そうすることは縁起がいいと考えられているからだ。6 Pack Bandという名前は6人のメンバー、6つの楽曲、1月6日のデビューを意味している。

ヒジュラとは、インド、パキスタン、バングラデシュなど南アジアにおける、男性で女性でもない第三の性である。ヒジュラーは通常女装しており、女性のように振舞っているが、肉体的には男性、もしくは半陰陽のいずれかであることが大部分である。宦官として言及されることもあるが、男性が去勢している例は必ずしも多くない。(by wikipedia)

「私たちはインドのLGBTコミュニティは他国とは非常に異なるものと理解していた。彼らは下層階級であり、家族に避けられている。」とAshish Patilは言った。彼はこのグループを生んだY-Filmsのトップだ。Y-Flimsとはボリウッドの昔からあるプロダクションYash Raj Filmsの子会社である。彼はインドでジェンダーの役割をテーマにした昨年の人気ウェブシリーズ「Man’s World」をプロデュースした。

Patilはトランスジェンダーの人々を受け入れるとすぐにそのプロジェクトを始めた。「もしこれが多くの人々に届けば、彼らを少し異って見るようになる。より寛容な目で。」彼はコミュニティーを風刺しないように気をつけていた。彼はほとんどのボリウット映画の中で固定観念にとらわれていたから。

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NGOを通して歌手を、Laxmi Narayan Tripathiのようなトランスジェンダーの権利を守る活動家を、そしてキャスティグのエージェントを探すことに、作曲家のShamir Tandonと共に彼のチームは6ヶ月以上を費やした。もともと200人もの志願者を40人まで絞り、最終的に6人を選んだ。

選ばれた6人(ムンバイ出身で22歳~33歳)は音楽スタジオで訓練された。この楽曲は彼らの独特な声質が目立つ。ひとりはマラティー語の歌が歌え、もうひとりはスーフィ教のスタイルで、3人目はボリウッド音楽のスキルを有し、4番目は英語の歌を歌える能力があるのだ。

このバンドメンバーはインドの有名な歌手Sonu Nigamとともに、次作のビデオ”Sab Rab De Bande”(英訳:We are all children of god)の中で歌うことになるだろう。この楽曲はインドの独立記念日である1月26日にリリース予定。3曲目は2月6日を予定しており、これはトランスジェンダーを理由にナースとして給料を十分に貰えなかったメンバーの経験をもとにしている。

「いまやチェンナイではトランスジェンダーの警官がいて、ライガルではトランスジェンダーの市長がいる。」「ホワイトハウスではオバマ大統領と一緒に働くトランスジェンダーの職員がいる。ケイトリン・ジェンナーがいる(トランスジェンダーを公表したオリンピンック選手)。どうして一人ひとりに平等な機会がないのか?」

(元記事:How India’s first transgender band joined forces to perform Pharrell Williams’ ‘Happy’- MashableAsia)

おわりに

2015年6月にはアメリカの連邦最高裁判所は同性婚を認める判決を出したことで話題を呼びました。事実上全ての州で同性婚が認められたのです。この判決により世界中でLGBTを尊重する動きが生まれ、今後も多大な影響力を持つことになりそうです。最後にこの裁判で話題を呼んだAnthony Kennedy判事による裁判所命令を引用します。それでは!

人と人のさまざまな結びつきの中で、結婚以上に深い結びつきがあろうか。なぜなら結婚とは、最も崇高な愛、忠誠、献身、自分を犠牲にしてでも守りたい気持ちを含んでおり、家族を抱くことだ。婚姻関係を結ぶことで、二人の個人は、いままでの自分をはるかに超えて深みのある人間になる。

今回の訴訟の申立人たちは、たとえ死が二人を分かつとしても、なお途切れない愛情が、結婚にはあると証明している。ゆえに、申立人たちが結婚という営みを軽視しているとするのは、大きな誤解である。彼らの申し立ては、結婚という営みの意味を尊重しているがためであり、だからこそ、自らもそれを成し得んとしているのである。

申立人たちが望むのは、非難され、孤独のうちに生涯を終えることのないこと。また、古い体制や思想のために社会から排除されることなく、生を全うできることである。法の下に、平等なる尊厳を求めているのである。憲法は、彼らにもその権利を付与している。よって当法廷は、第六巡回区控訴裁の判断を破棄する。

(訳:fashionsnap.com)

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